2021年1月27日、TwitterでClubhouseという単語がトレンドに上がったことで一躍話題のSNSとなりました。
クラブハウスは招待制のSNSであり、招待券を求めてメリカリで一時期8000円もの高額取引がされるほど高い注目度を集めているクラブハウス。
クラブハウスを取り巻くSNSでの動向やその背景について考察しました。
招待制 SNS、Clubhouseとは
まずはClubhouseという聞き慣れないSNSについて簡単に説明します。
Clubhouseとは音声版Twitterとも言われており、音声を通じてコミュニケーションができるアプリです。
元々はアメリカ・シリコンバレーの起業家Paul DavisonともとGoogle社員のRohan Sethによって開発されたアプリであり、2020年5月に資本会社からの大型出資を受けて拡大しました。
Clubhouseでできることは、Roomを作って人と話すこととRoomに入って人の話を聞くことです。
Roomは公開・非公開・フォロワーのみ公開の3段階の設定ができるので、友人同士のいわばラインのグループトークのようなことから、有名人や知らない人の会話を聞くPodcastのような使い方もできます。
現在は英語版のみリリースされており、Appleでしか使えません。
Clubhouseが噂になっている理由
Clubhouseが有名になっているのはなんと言っても招待制という希少性が話題を呼んだのだと思います。
招待された人しか利用することができず、招待できるのも一人当たり2人までとかなりユーザーが絞られているのが特徴的です。
招待された人しか利用することができないため、招待された人が嬉しくなってそれをツイッターやインスタグラムなどの他のSNSでシェアすることで広がっていきました。
招待された人が思わず他のSNSでシェアしたくなる理由はやっぱり「選民意識」や「優越感」、「流行感度の高さアピール」といった感情があると思います。
逆にクラブハウスにまだ招待されていない人は、「流行に乗り遅れている」「どんなものか分からないから気になる」「仲間に入りたい」と言った焦りのような気持ちが生まれます。
そして、その招待されていない人の「招待されないかな〜」といった投稿が話題を呼び、クラブハウスの名前が瞬く間に広がっていきました。
Clubhouseの流行始まりはいつ?
Twitterで確認したところ、急激にツイート数が伸びたのは2021年1月27日の午後からですが、日本語でのツイートが始まったのは1月24日頃からでした。
海外ではもう少し前から流行しており、日本でも一部の界隈では名前は知られていたようでした。
1月24日頃から情報感度の高い投資家やスタートアップ関連の人たちの間でクチコミで広がり、27日にインフルエンサーたちが参入したことで爆発的に広がっていきました。
ちなみに招待枠は一時期メルカリでも売買されており、最高額は8000円ほどでした。
メルカリでアカウントを買っても、自分が手に入れた招待枠2つを購入額よりも高い価格で売れば元は取れるので色々なところにビジネスチャンスは転がっていますね。
電話番号を複数持っていれば数万円は軽く稼げそうなビジネスです。
ちなみにこちらのスクリーンショットは1月28日の0時40分頃のものですが、翌日昼頃にはすでにメルカリ事務局によって全て投稿が削除されていました。
メルカリは仕事が早いですね。

Clubhouseは最初の話題性だけ?
招待制という仕組みを利用して話題性を呼んだClubhouseですが、今後もFacebookやTwitter、Instagramのように主要なSNSとなっていくのでしょうか?
使われ方は既存のSNSとは大きく異なりますが、メジャーなSNSになっていくと私は思います。
すでに有名になっているSNSはユーザー同士のコミュニケーションがメインのSNSですが、Clubhouseは聞き手に回る人が多くなりそうだなと思いました。
発信方法が文字ではなく音声なので、内弁慶の日本人には少し敷居が高いような気がします。
Twitterのように自己発信というよりかは、YouTubeやイチナナのようにクリエイターと視聴者が分かれるような構造になりそうです。
今後、投げ銭機能や課金制Roomができていくのではないでしょうか。
すでに有名人が会話しているRoomでは視聴者数1万人を超えているものもあり、マネタイズされるまで時間はかからなさそうです。
今後も引き続き動向を見守りたいと思います。
Profile
大学時代に1年間休学して経験したセブでの長期インターンや海外旅行の話がメインです。
生まれも育ちも京都ですが、「ぶぶづけいかがどすか」はさすがに言わないです。Twitterで京都人ネタがバズるたびに何ともいえない気持ちになります。詳しいプロフィールはこちら