セブ留学をネットで検索すると「インターン」なるものが出てきますよね。

セブ島インターンって何?具体的に何するの?
本当に0円なの?追加費用かかるんじゃないの?
インターンってブラック?大丈夫?なんか怪しい!
セブ島インターンと聞くと全然実態がイメージつかないですし、フィリピンなので漠然と怪しい気がしますよね。
実際に私も渡航前は情報があまりなくて、とても不安でしたし両親にも心配されました。
インターンの記事って大体語学学校スタッフとして投稿されているもので、実態がどのようなものか分からないですよね。
セブ島の語学学校で半年間インターンをした経験から、セブ島インターンの実態について紹介します。
セブ島インターンとは?50%生徒、50%語学学校スタッフ
セブ島インターンとは、セブ島の語学学校で半日インターンをして、その報酬として無償でレッスンを受けられるパターンがほとんどです。
半分生徒、半分語学学校スタッフのような立ち位置です。
語学学校としては生徒さんのケアにはやはり同じ母国語のスタッフが必要なのですが、社員として雇うと高い人件費がかかってしまいます。
そこで生まれたのがこのインターン制度でした。
語学学校にとったら低コストでスタッフを雇えますし、インターン生にとったら留学費用を抑えられるのでWIN-WINな関係です。
インターン生の一日はこんな感じ
50%語学学校スタッフ、50%生徒と書きましたが、実際どのような生活をしていたのか紹介します。
一日の実際の流れは下記のような感じでした。
時刻 | 活動 |
7:15 | 起床・朝食 |
8:00 | レッスン受講 (50分レッスン×4コマ) |
12:00 | 昼食 |
13:00 | インターン |
18:00 | 夕食 |
19:00 | 自習 (大体3~4時間) |
23:00 | お風呂・スマホタイム |
24:00 | 就寝 |
受講できるレッスンの数とインターンの労働時間は語学学校によって異なります。
私の場合、50分レッスン×4コマ(合計3時間20分)のレッスンを午前中に受けて、13:00-18:00の5時間午後に働いていました。
具体的な業務内容:ライターと生徒さんのフォロー
では1日5時間の労働時間で具体的にどのような業務をしていたのか紹介したいと思います。
業務内容は語学学校・募集要項によって変わるので一例として読んでください。
- エージェントの学校紹介記事作成
- 記事作成のためのインタビュー
- 生徒さんのフォロー
- 生徒さんの空港ピックアップ
- 季節のイベントや雑務
- その他のインターン生の業務
私がしていたのは大体5つの業務でした。
具体的に1つずつ紹介していきます。
参考までに他のインターン生がしていた業務も紹介します。
エージェントの学校紹介記事作成
私がインターンをしていた語学学校は留学エージェントも経営しており、エージェントのwebサイトに掲載する記事を作成していました。
簡単に言うとライターが私のインターンのメイン業務でした。
生徒を呼び込むためにwebサイトに力を入れている語学学校・エージェントが多く、SEO対策として記事を更新し続けるためにインターン生が記事を作成していました。
私が書いていた記事は、自分が滞在していた語学学校の紹介記事と留学エージェントが売り込みたい語学学校の紹介記事でした。
ノルマはありませんでしたが、目安として5日間で2~3記事をアップしていました。
記事作成のためのインタビュー
語学学校の紹介記事を書くために、生徒さんにインタビューをしていました。
インタビュー相手は他校の生徒さんやインターンの方のときもあったので、よく他の語学学校へ足を運んでいました。
実際にインタビューした内容から各語学学校の特色や強みなどを記事にしていました。
どこの語学学校の記事を書くのかは日本にいる社員からある程度指示が出るので、インタビューのアポイントメントを取るところからが私の仕事でした。
生徒さんのフォロー
語学学校に留学にきている生徒さんのフォローもしていました。
具体的にはレッスンのことや日常生活のことなどで不安なことや問題がないか定期的にフォローしていました。
困ったことがあったときに気軽に聞ける相談役のような感じです。
生徒さんの空港ピックアップ
土日には空港ピックアップの業務も行っていました。
生徒さんが来るのを空港でピックアップし、語学学校に到着後簡単に施設紹介などをします。
ピックアップはインターン生で当番制にしていて、土日のうち1回ほどいっていました。
フライトが遅れることがしばしばあるので、1回のピックアップに2時間ほどかかっていました。なかなか負担は重たかったです。
季節のイベントや雑務
その他の業務として、季節ごとのイベントの企画などもしていました。
フィリピン人はお祭りごとが大好きなので、設立〇周年パーティやハロウィンパーティ、クリスマスパーティなどのイベントを企画・準備・実行をしていました。
また、その他にこまごまとした雑務もインターン生の業務でした。
校内の掲示物の整備とか部屋のメンテナンス状況の確認とかとか。
その他のインターン生の業務
参考までに他のインターン生の業務も紹介します。
私の場合メイン業務がライターでしたが、同じように他のインターン生にもメイン業務がそれぞれ割り振られていました。
例として挙げますが、ここに書いている以外のことも諸々していました。
- キッチンスタッフのマネジメントと食事メニューの改善
- 教材やwebサイト掲載資料の翻訳
- 次週に来る生徒さんへの業務連絡
- 教材作成・印刷
- 寮のメンテナンス状況確認
語学学校によると思いますが、インターン生の仕事は多岐にわたります。
悪い言い方をすれば雑用係のような仕事も多いです。
考えてやる業務もあれば、ルーティン業務も多かったのが事実です。
セブ島インターン費用、実は0円ではない
0円留学としてセブ島インターンが広告掲載されていることがありますが、実際にかかる費用は0円ではありません。
語学学校によってどこまでインターン生にお金を出してくれるのかは異なりますが、私の場合半年間でかかった費用は下記の通りでした。
語学学校やインターン期間によってはビザ代も学校が払う場合もあります。
項目 | 費用 |
航空券(往復) | 約50,000円 |
保険料 | 0円 詳しくはこちら |
授業料 | 0円 |
寮使用料 | 0円 |
食費 | 0円 |
SSP発行費※1 | 6,500PHP |
VISA延長費※2 | 20,650PHP |
ACRI-CARD※3 | 3,000PHP |
教材費 | 3,000PHP |
交際費 | 60,000円 |
合計金額 | 約190,000円 |
※1 SSP(Special Study Permit)はフィリピン国内で合法的に勉強をするためには必要な就学許可証のようなもの。
※2 半年以内のインターンであれば観光ビザを半年間延長する語学学校が大半です。
※3 ACRI-CARDは外国人登録証であり、60日以上フィリピンに滞在するすべての外国人が取得しなければいけないカードです。
私が実際に半年間で本当に使った金額が約19万円です。
渡航費、ビザ、授業料、滞在費、交際費も含めた金額なので、普通に留学するよりはかなり安いです。
ブラックかどうかは語学学校による
セブ島の語学学校でインターンをすると聞くと、労働条件が気になりますよね。
これはぶっちゃけ語学学校によるとしか言えません。
私は他の語学学校のインターン生のインタビューもしていたので色々と話を聞きましたが、やはり過酷な環境のところもありました。
学校名は伏せますが下記のとおりです。
- 土日出勤 (代休無し、ただし1時間数百円などの少額で支払いはあり)
- 時間外労働 (終業時刻への意識が薄いところは労働時間が規定より長くなったりしているようでした)
- 業務内容が単純作業すぎる (単調なテレアポ業務など)
- インターン生の業務の責任が重すぎる
- 社員がピリピリしていて雰囲気が悪い
この辺りはもう運ゲーとしか言えないので、インターン前の面談などで見極めるかSNSで過去の経験者を探すなどしないと分かりません。
ぶっちゃけインターンをやって良かった?
ここからは実際にインターンをしてみて感じたメリット・デメリットを記載します。
トータルで考えて、やって良かったと思います。
セブ島インターンのメリット
英語力が飛躍的に伸びた
インターンを終えて一番感じたメリットは英語力の伸びです。
もともと英語に苦手意識があり、特にスピーキングができませんでした。
しかし、インターンとなれば嫌でもフィリピン人スタッフと話さなければいけません。
半年間英語漬けの毎日を送れたことで目に見える成果としてはTOEICが650点から850点にまで伸びました。
また、英語力をつけられたことで、就活の時にかなり有利に働きました。
その結果ホワイト企業での海外営業に就くことができました。
海外で働くイメージが明確になった
学生時代は漠然と海外旅行が好きなので海外で働きたいなという思いがありました。
しかし、海外で働くと一言で言っても、いまいちどんな仕事があるのかイメージができませんでした。
実際に海外インターンをしてみて、いい意味で海外で働くことへのハードルは下がったと思います。
現地採用はあるし、働いている人も別に普通の人だなと感じました。
それまでずっと海外で働くイコール商社マンやニューヨークなどでバリバリスーツ着て働くイメージだったのが、意外と普通の人でも海外で働いているんだなと思うことができました。
色々な働き方があると知れた
語学学校に留学に来る人は色々なバックグラウンドを持っている人がいます。
老若男女問わず様々な職業の人が来ていて、世の中にはいろいろな仕事があるのだと知ることができました。
東大の教授やアメリカでスタートアップ企業を立ち上げる人など、日本にいると出会わないような人の話も聞けたのは貴重な経験だと思います。
また、韓国人・台湾人など他の国の話も聞くことができ、日本の新卒一斉採用以外にも働き方はあるのだと知れました。
費用がとにかく安い
何といってもセブ留学の一番のメリットは費用が安いことだと思います。
特にインターンだと授業料がかからないので20万円以下で半年間海外にいることができます。
私の場合、斡旋企業を使わなかったので特に費用を安くで抑えられたと思います。
セブ島インターンのデメリット
環境が日本ほど整っていない
セブ島での一番のストレスはインフラが整っていなかったことだと思います。
語学学校があまり設備にお金かけていなかったことが原因だと思いますが、私の場合インターネットが途切れたり、電気・水道が止まることが何回かありました。
やはり日本のように綺麗な水圧の強いシャワーはありませんし、ウォシュレットがついているトイレもありません。
また、日本に比べて治安が悪いのも事実です。
実際にひったくりやスリにあった人が何人もいましたし、外出するときは注意が必要です。
人間関係が良いとは限らない
インターンをしてみて感じたことですが、正直、語学学校の正社員であまり尊敬できない人はいました。
人間関係は選べないので運ゲーですが、そういったリスクもあります。
日本でインターンをするときは合わない人がいれば気軽に辞めることができるかもしれませんが、海外インターンだと辞めにくいと思います。
社会人になったら会社で合う人合わない人がいるのは普通だと思うので、社会勉強にはなりました。
やっぱり英語圏ではない
やっぱりフィリピン人が英語を話せるとは言え、ネイティブではありません。
フィリピン人の英語はネイティブよりもゆっくりですし、文法がしっかりしています。
基本に忠実な英語ですが、やはりネイティブとは異なります。
フィリピン人相手にある程度英語で話せるようになりましたが、実際に社会人になってから英語圏の人と会話をすると全然違うなと思いました。
半年でネイティブ並みに話せるようになれることは無理なので、あまり英語力の向上に期待しすぎない方がいいと思います。
まとめ
半年間のセブ島インターンの経験をもとに、実際の業務内容や費用、メリット・デメリットについて書きました。
英語力だけではなく、海外で働くという経験ができるのでかなりコスパはいいと思います。
休学を考えている人や留学、海外インターンをしたいと思っている人にはこちらの記事もおすすめです。
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